…………え? 突然、優しく静かに告げられたそのセリフに、一瞬時が止まった気がした。 嬉しすぎて、涙が溢れてくる。 「え、桜 !?なんで泣くの?」 急に焦った声になった真那斗がおかしくて、泣きながら笑った。 私が笑ったことに安心したのか、真剣な顔になった真那斗。 「桜、返事くれる?」 そう言った真那斗にコクコクと頷く。 「こ、こちらこそ…お願いします…!」 綺麗な言葉じゃないけど。 泣きながらでうまく言えないけど。 それでも、私の今の精一杯の返事。