それでも、彼女は納得してない様子で。 「あたしちゃんと仕事したじゃないですか!なのになんであたしが !?そんなの可笑しいです!」 開き直って真那斗と樫本さんに向かって言い放った。 「自分の胸に聞けよ」 そんな早乙女さんに対して、低く鋭い声が響く。 一瞬それが誰のものかわからなかったけど、その声の主は私の大好きな彼のもの。 私も含め、樫本さん以外のその場の全員がその彼の声に驚いた。