眠り姫

「皐月兄さん!!こっ、これは!!」

私達はとっさに離れた。それが、また怪しかったのか、皐月兄さんは驚きの顔から険しい顔へと変わっていった。

「お前達は……、まさか……。」

やばい、もうダメだ。バレた。

「皐月兄さん!お願い!誰にも言わないで!!」

もう、こうするしか手段はないと、私の頭で理解した。

「…………皐月兄…。駄目だってわかってる……。けど!」

そこまで夢人が言った瞬間。

ーーーーバキッーー

「……っ!!」

皐月兄さんは夢人を殴った。