「ただいまぁー」

家に着いて挨拶をする。するといつもの大好きな声が聞こえてくる。

「みゅう姉、おかえり」

そう言って微笑んでくる彼。

その人は私の双子の弟。

そして……

私の彼氏でもある。

「…ただいま、夢人」

椎名夢人(シイナミュウト)。高校一年生。学年No.1のイケメンさんなの!!

私達はふわふわな空気をまとっていると。

「あ、おっかえりー。ってか、何してんの?お前ら。」

「うわぁっ!びっくりするじゃない!皐月兄さん!」

ふわふわしてた私達にツッコミを入れたのは、私達のお兄さん。

椎名皐月(シイナサツキ)。大学二年生。皐月兄さんもイケメンさんである。そして、私達と同じ、双子であるのです。

「僕もいるんですけどー?」

「碧月兄さん!……ご、ごめん、わかんなかった……。」

皐月兄さんの後ろから拗ねた顔をだしてきたのは、皐月兄さんの双子のお兄さんの椎名碧月(シイナミツキ)。大学二年生。皐月兄さんと全く変わらない顔なの。

「もー、仲がいいのはわかるけど、……恋しちゃダメだよ?」

碧月兄さんが言ったこの一言に私達双子は固まった。