眠り姫

カァー……カァー……

ん……。カラ……ス?

「ねぇ、あんた何してんの?」

目をあけた瞬間、超・イケメンさんのどアップが!

「え……。……キ…キャァァァッ!?」

慌てて飛び退いた私は椅子ごとひっくり返ってしまった。

「い、痛い……。」

で、でも、ひっくり返ったのはイケメンさんのせいだもん!

そう思って睨もうとしたら

「ぶっ!アハハハハハハッ!!何してんの?あんた!やばい、超・面白いんだけど!アハハハッ!」

と、大爆笑していた。

でも、かっこいいなぁ……。

「っはぁー…。すっごい笑った。……で、あんた、何してんの?」

「え……っと…、ね、寝てました……。」

「え、寝てた?半目だったよ?」

え……!?う、うそっ!は…恥ずかしぃぃぃっ!!

「……ぶっ!嘘に決まってんじゃん!アハハハッ!」

う、うそ!?ってゆーか、さっきからすっごい笑われてるんですけど!!

「う、うそつかないでください!!」

どうしよう、恥ずかしい!

「あー……。笑った。面白いね、あんた。名前は?」

「し、椎名夢優奈……です。」

私の名前を聞くと凄く驚いた表情になった。