「うわぁ見てよ、ここすっごいきれい!」
いつのまにかたどり着いたそこは花咲きほこるただっ広い草原だった。
「けっ花なんかの何がいんだよ、ただ甘ったるいだけじゃねぇか」
ハ、ハハハ
銀河は鼻が効くからなー。
こんなにたくさんの花の臭いを一変に嗅ぐのはキツいんだろう。
鼻をつまんであからさまに嫌そうな顔をしている。
「ったく、これだからあんたは顔だけで一向にモテないのよ」
「るせーよ。てめぇよりゃマシだ。
それに俺は黙ってれば女はいくらでも寄ってくる」
「なんですって~?!」
二人がやいやいやっている背後にキラリッと光るものを俺は見つけてしまった。