ん?じゃあー
「必死で愚蓮を探さなくてもいつかはあっちからきてくれるってわけか」
「そういうこった」
俺が言った後、ニヤリとした銀河の言葉が続いた。
「こーら!
だからって待ってるだけじゃダメよ。情報集めと各自の稽古はちゃんとやるのよ」
「「……わぁーってるよ。」」
百合花にいたいところをつかれ俺達は渋々返事をした。
「じゃ、次のとこ行きましょ」
「あぁ」
こうして俺達は百合花のこの言葉で村を後にした。
この時俺は、屋根から自分達を見下ろす冷たい目にきずかなかった。
………いや、きずけなかったんだ。
気配を完全にけされていたから───