天空の宝~そらのたから~



「確かこういう話だったよな」


「あぁ、んでバラバラになった石の行きの一つが俺の国だったってわけだ」


「あ、そういえば天空王国にも一つあったんじゃなかったっけ?大地」


「あぁでも王家の人間が管理してたからなー……
石を誰が持ってるのかはわかんねぇ」


確かうちの国は青の石……静の力だったっけな。


「ま、とりあえずよ愚蓮は力をつけたいってことね。
私の石を奪ったのも大方そういう理由でしょ」


心底ムカついた顔で百合花がそう言った。