「ちょっと!いきなり何言い出すのよ!」
「そうよ、試合直前のルール変更は認められてないわ!」
「構わないわ!」
突然声が聞こえてきたかと思ったら、奥から温室で合った3人組が現れた。
…なんなの、あいつら。
「茉莉香様からのご好意をいただけてるわ」
すると、今度は奥から篠原さんがやって来た。
…なんで!?
「茉莉香様は急用でこちらに来れませんので私が代理として立ち合わせていただきます」
「大和様は医師免許をお持ちの方。万が一のことがあっても平気なの。いいわね、真琴!」
「…お2人がいいなら」
「…分かった」
「黒宮!」
「私を信じてください」
…ダメだよ!真剣なんて…
「…由莉愛様、ご指示を」
「…ケガだけはしないで」
「…はい」
そして、2人は真剣を取り出した。
「…始め!」
天竜寺さんの掛け声と共に動き出す2人。
…負けてもいいから、ケガだけはしないで!

