「…ってか、お前…変わったな」
「…え?」
「そ、その…女らしくなったな」
「なにそれ!あたしは元から女だっつーの!」
あたしはムカついて、萊人の首をガシッと腕で挟んだ。
「いてぇ!おい、やめろ!」
「由莉愛様、レディーを目指すのでは…?」
「…はっ!そうだった…」
あたしは黒宮に囁かれ、萊人から手を離す。
…すっかり忘れてた。
あたしは今日からレディーを目指す!
「由莉愛ちゃん、やっぱり可愛いね。俺が見込んだ通りだ」
「えっ!?」
突然現れたのは、東さん。
東さんはあたしの手を取って、ウィンクした。
…やっぱり、危険!
そして、ティータイム。
あたしが1番好きな時間。
紅茶とお菓子でくつろげる。
「お待たせしました」
「わぁ、今日も美味しそう…!」
あたしは目の前に出されたケーキに釘付け!
「…お前、紅茶も注げないのか!?」
「うっせぇな!今注いでんだろ!」
「なんだ、その口の利き方は!」
「うるせぇよ!気が散るだろーが!」
萊人と神山さんが揉めていた。
萊人大丈夫かなぁ…?
「きゃー!茉莉香様よ!」
茉莉香様…!?
「みなさん、ごきげんよう」
現れたのは、茉莉香様と篠原さんだった。
今日も綺麗だなぁ。
「あら、由莉愛さん。また会えて嬉しいわ」
「こんにちは」
「…澪人様もお久しぶりね」
「…はい」
…久しぶり?
それに、黒宮はどこか苦しい表情だった。
…やっぱり、2人には何かあるんだ。

