…そして、最悪な授業。
それは、アロママッサージの授業…
執事が、お嬢様にマッサージをすること。
…冗談じゃない!
「あん、晶気持ちいいわ〜」
「椿、綺麗だよ」
…なんじゃこりゃ!?
その2人、付き合ってんの!?
どういう関係!?
「由莉愛様、横になってください」
「いや、だからあたしは…!?」
あたしの執事の方を向くと、オイルを手につけていた!
…嫌だー!
「無理無理無理!」
「由莉愛様がレディーになるためにも必要なことです」
「それ以前の問題だから!これは!!」
こうして、あたしの1日は終わった……
授業でこんなに疲れたのは、初めてだよ…
「…はぁ」
あたしは、自分の席にダラッと座る。
椅子も木じゃなくてソファー。
…まぁ、それは気持ちいいからいいけどね。
「お疲れ様です、由莉愛様」
「あんたも毎日こんなことやらされるなんて大変だね」
「お嬢様が快適にお過ごしになられるなら、辛くはございません」
「…あたしにはよく分かんない」
今まで、あたしは全て自分でやってきた。
お嬢様の気持ちなんて一生分からないと思う。
「お部屋にご案内いたします」
「うん」
…やっと、部屋だぁ!
きっと、部屋も綺麗なんだろうね。
しかし、歩くこと15分。
…まだ?遠くない?
「…こちらです」
「…えっ」
そこは、DARK寮とかかれた看板。
ボロボロでいかにも狭そうな寮だった。

