ガラガラガラ!


門が開いた向こうには、何が待っているの…!?



「「「キャーーー!!!」」」


…えぇ!?
な、なんなの!?この集まりは!?


「澪人様ー!お待ちしておりましたわ!」

「素敵ですー!」



…そういうことね。
まぁ、あの容姿じゃモテるでしょうね。
それに、完璧だし。



「由莉愛様!こちらへ」

「えっ!?…うん」



あたしは突然名前を呼ばれ、びっくりする。
そして、ゆっくりと歩き出した。
…緊張する。

あたしは、あいつの隣に立った。



「由莉愛様、皆様に自己紹介を」

「あ、あたし、東条 由莉愛です!よろしくお願いします!」



あたしは目一杯、お辞儀した。


「…あたしの方が断然可愛いもん!」

「…俺は、タイプだけどなー」

「もう!晶のバカ!」

「澪人様が執事だなんて、ズルいわ!」



あたしは顔を上げると、女子からは冷たい目線が…!
男子からは…微笑み?



「由莉愛様、ご案内いたします」

「あっ、うん」



…ってか、さっきの光景はどういうこと!?
1人の女の子に必ず1人の執事が付いている。
…あり得ない。


そして、あたしは敷地の中へ。
そこでも、あり得ないことばかり。
どこまでも続く敷地。
…どんだけ、広いのよ!



「この学校では、お嬢様が快適にお過ごしなられるよう、あらゆる施設を取り揃えております」

「施設…?」

「はい。温泉、ビューティーサロン、マッサージサロン、ヨガなど美容に力を入れております」

「…はぁ」



…さすがお嬢様学校。
女性が喜ぶような施設は全て学校にあるなんて、あり得ない。

その後も、学校の中も広いし、学費は月に1000万円!
…またもやあり得ない。