「いやぁあ!」



あたしは今、ヘリコプターに乗っている。
移動が全てヘリってどういうことよ!
怖すぎるっつーの!





その頃、聖蘭女学園では……


「…全く、どうしてこんな時期に転校生が来るのよ」

「杏奈様の仰しゃる通りでございます」

「でも、あのSランク執事の澪人様が靡いた女ってことは…」

「相当いい女かもな」

「ちょっと!晶!!」

「早くお逢いしたいわ!澪人様〜!!」

「…あっ!来たみたいですね!」





その頃、由莉愛は……


「由莉愛様、お手をどうぞ」

「えっ…ひ、1人で出れるってば!」

「しかし、お足元が危ないですので」

「…」



あたしは、恥ずかしがりながらも、手を取った。
優しくあたしをエスコートしてくれた。
…何もかも、完璧すぎるよ!
この人……


すると、目の前にある門が開き始めた。
…とうとう始まる、あたしの新しい生活。