「…帰って」
「しかし…」
「あたしは、自分の息子の葬式にも来ない人の言いなりになんかならないから!」
「由莉愛様…!」
あたしは夏乃の部屋に入った。
…あたしはもう、決めたの!
1人で頑張っていくって!
そして、次の日。
今日は祝日だから学校は休み。
あたしはいつものようにバイト先へ行った。
あたしは、こうしている方が好き。
お嬢様とか向いてないし、柄じゃないしね。
バイトが終わり、帰ろうとした。
…またあの人いるかな?
でも、ここ出ないと帰れないし…
あたしは、ゆっくりと外に出た。
そこには、やはりあの人がいた。
「…もう、ほっといて!」
「そういうわけには…!」
「あんたも大変だね!命令されてこんなとこまで毎日来るなんて」
「命令ではありません。由莉愛様が心配だからです」
「あたしのことはもう、いいから!」
「お待ちください!由莉愛様!」
あたしは歩き出すと、この人は付いてきた!
…なんで来るの!?
…心配だなんて言うけど、命令されて来たに決まってんじゃん。
…なんなのよ!

