「竜次様は東条グループの後継者でした。しかし、お亡くなりになられた今、後継者候補と上がったのは由莉愛様。あなたなのです」

「えぇ!?後継者!?」



う、嘘でしょ!?
そんなこといきなり言われても…!



「あたしには無理だよ!それに…今までどんな思いで生きてきたかなんて、あんたたちなんかに分かるわけないわよ!」

「由莉愛様!」



あたしは走った。
…意味分かんないよ!
自分勝手過ぎない!?
後継者がいなくなったら直ぐ次にいく。
あたしの気持ちなんか知らないくせに…!
あたしは絶対、後継者なんかにならないから…!!
あたしのお祖父ちゃんでも、東条グループの会長でも、お断りなんだから!!