「それにしてもさ」

サンドイッチを頬張りながらちひろが言う。

「莉菜も変わってるよね」

「何が?」

「なんでいじめられてる奴と付き合うの?」

「別に付き合ってはないけど」

「そういうことじゃなくて。

なんで仲良くしてるのかってこと。」

「そんなの私の勝手じゃん、

いじめられてるから付き合わないほうがいいなんて

ちひろあんた何すっとぼけたこと言ってんの?

私だって小学校時代いじめられてたけど何か?」

ちひろは何も言い返さなかった。