よく見ると、恵理佳はレターセット(この前のとはまた別)を持っていた。

「すみません」

「どうした?」

璃子さんは、いつもきれい。

「このメモ帳も、入れてくれますか?」

「えっ、いいの?」

「私から。

よろしく伝えといて。」

そして私は恵理佳がお店を出るのを見送った。

冬空に、白すぎるくらいのブラウスと靴下が映えていた。