ふぅ。

私は溜め息をついて、

窓の外を眺める。

1年前も、こんな空の色だったっけ。

はっきりとは覚えてないけど、

そうだったんだろうなって思う。

「ごめ~ん、

できた~!」

「お花持った?」

ななみは、こっくり頷く。

「行こう」

そう言って、私たちは教室を後にした。