「え、もうそんな時間…」



橋本くんはそう言いながら時計を見て絶句した。



「ごめん、久保田!…こんな時間まで…、とりあえず送る…」



「だめだよ。笑

そんな状態で歩いてたら倒れるよ?
1人で大丈夫だから。それより早く元気になってください。」




私は笑って橋本くんに言い、橋本くんの手から腕をするりと離した。



「じゃあまたね、橋本くん。」



それだけ言うと、私はドアの方に向き直りドアのぶに手をかけてドアを開いた。







…………なのに。





「やっぱだめ。」



そんな熱っぽい言葉と同時に、私の手ごとドアのぶを覆い、ドアを閉めた。