ユリアを自分のもとへ引き戻したはずのシュウは、それでもユリアの中にカイへの想いが残っているのではないかと疑い続け
懸命に尽くすユリアにさえも、次第に愛情をうまく表現できなくなっていく。
ユリアを傷つけ貶めても、その気持ちがおさまることはなく
やがては今でもユリアとカイが密会を続けているのではないかと悟り、シュウはカイをこの世から消してしまおうと目論んでいった。
ユリアを連れ去った罪も重なり、多くの追っ手に囲まれて行くカイは
最終的に再び捕らえられ、シュウの遣いによって命を絶たれることになる。
そしてこの物語の主人公であるユリアの第二幕は、そんなカイを想って自らも命を断とうと決意し
その前にシュウへの復習を試みようと、あらゆる悪事に手を染めて行くという悲しいストーリーになっていた。
ユリアは自分で命を絶つことはできずに、結果的には行った悪事の罪によって国に裁かれ、処刑されることになる。
***
お前純粋そうだから……
イメージが違う、そう思っただけ
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あの時は、どうして圭吾がユリアを純粋ではないような言い方をしたのかが分からなかった。
ユリアはずっとカイを想い続けていたし、私には純粋な恋の物語にしか思えなかったから。
こんな先のストーリーがあったなんて。
今回のイベントで演じるのは、二人が離れて行くところで終わる一幕のみ。
そんな一幕の終わりでも、圭吾の作った曲は辛い悲しみを想わせるように切なく弾き流される。
圭吾はきっと、その先の悲しい運命も含めての気持ちを込めて曲を作ったんだろう。
だからこんなに、曲だけで涙を誘うことができるんだ。

