恋するキオク




どれくらい日が射していたのか

どんな色をしていたのか

あの頃歩いていた道を

思い出すほどに切なくて



風のように通り過ぎたキミは

幻だったのかと思うくらい

いつまでも視界の中で

見えたり消えたりを繰り返した






気付かない振り

無関心な振り

呼んでも、呼んでも

追いつけないくらい遠くて



大切な記憶なのに

こんなことなら

失ってしまえればいいと

また暗闇に足を向ける






見ていたい表情

すねる仕草


どんなに距離を保とうとしても

近づかれれば

勝手に何かを望んでしまうから

叶うのかもしれないって

期待してしまうから



避けるように背を向けて

でも意識はキミを離さなくて


また弱い自分に

悔し涙がこぼれた






いろんなことを語っていく

いろんなことを知っていく

少し不安で

少し怖くて



でもキミは

一緒にいてくれると言ったから

オレを好きなんだと言ったから



どこかで気持ちが揺れていた

バランスの悪い

振り子みたいに






約束したことも

宣言したことも

どれもが本気で

どれもが真剣だった



キミと一緒にいれるなら

どんなことでも耐えられるんだと

無邪気な子供のように

現実を知らないままに

夢を膨らませた






触れていいの?

求めていいの?

包み込んだ温もりは

冷めた心も溶かすほどに暖かくて



どこかで怖さを感じてた

いつかの終わりを想像して

信じたくても

運命に負けそうで