「どうしますか」
「えっ?」
突然投げかけられた疑問符に、私と省吾の動きが止まった。
立ちすくんで
お互い顔を見合わせて。
どうするって、なにが……?
先生は、大きくひとつ息を吐く。
「……妊娠、してますよ」
っーーーーー………
頭が、真っ白になった。
何も考えられなくて。
気がついたら、いつの間にか帰り道を歩いてる。
「陽奈…、聞いてる?」
「あ、えっ、なに…?」
「だから、これは二人の問題だから。ちゃんとゆっくり話をしよう。今日は遅いから、もう送るけど…」
「……うん」
妊娠……
生理が来てなかったこと、ずっと身体の調子が悪いせいだと思ってた。
忘れてた中に、こんなに重要なことがあったなんて……。
実感なんて、全然わかなくて。
家に帰ってからも、こそこそと両親の横を通り過ぎる。
「おかえり。…陽奈、顔色悪いんじゃない?大丈夫なの?」
「な、なんでもないよ」
慌てて上がった二階への階段。
だってこんなの…
誰にも相談できるわけないよ。
何をすればいいのか。
何を考えればいいのか。
先のことを思うと
辛くて、苦しくて……
だって、全然わからないし。
「春乃に……、ううん、でもっ」
ベッドの上にうつ伏せて。
携帯を掴んでは、開いたり閉じたりを繰り返す。
どうしたらいい?
ねぇ、私どうすれば……

