恋するキオク





ねぇ…


そんなに大きなこと?

だた近くにいたいだけなのに。

声が聞きたいだけなのに。



私の隣には省吾。

並べない所に圭吾。

神様が決めた、出逢いの順番。



何があっても、一緒にいれるなら耐えられる。

でも、私と圭吾はやっぱり遠い。

ちょっと辛いことがあると、遠くて見失いそうになる。



どすればいい?

どうすれば一緒にいられるの?



お願い

もっと手の届く場所まで来て。

温もりを感じられる場所まで
近づいてきて。



そして、離れないで。



圭吾…

優しく見つめる目が

呆れて笑う溜め息が

好きで好きで、仕方ないよ。



圭吾……

圭吾…………






ゆっくり開けた瞼から、スッと涙が流れた。

自分の部屋…。そういえば昨日は、春乃に送ってもらった気がする。

窓の外は少しずつ朝日が登り始めてるみたいで、明るい黄色に空を染めていた。



「夢…見てたかな」



よく覚えてないけど、目が覚めた今も切なくて胸が苦しい。

誰も起こしに来ないのは、学校を休んでいいんだと解釈して、私はもう一度目を閉じた。

でも、その分涙はどんどん流れて、結局もう一度眠ることはできなかった。



今日は各発表の表彰がある。

当然結果は気になるけど、それよりも動きたくない気持ちの方が大きい。

明後日からは部活も始まるし、省吾と一緒にいる時間も多くなるから…



私はまた、眠れないままにベッドに潜った。