ずっと窓の外を見てた。
窓の外から
ふと視線を戻すと
もう授業が始まっていて
そして、隣にいるはずの椎名くんがいなかった。
「あれ…?」
どこにいったんだろう。
まさか、またサボり…?
ちょっと窓のほうに近づいて下を見ると
昨日の花壇のところに
やっぱり椎名くんが、足をぶらぶらさせながら、腰かけていた。
教室の前に座っている先生のほうを見ると
先生は、こっくりこっくり舟をこいでいた。
周りの生徒たちのなかにも何人か机に伏せている人がいて。
まあ…ちょっとくらい、いいよね…?
私は、教室から抜け出した。

