【LOVE&PIECE】

あの後真守は風呂に入ると言ってなんとか乳から逃れることができた。
男は皆乳はデカい方がいいと言うが、ありゃその次元を超えている気がする。
あの脂肪の塊のどこが良いと言うのか理解できない。


(脂肪じゃなくて美桜姉のはただの胸筋かもな・・・)


小中高と空手をやってきた美桜は見た目からは考えられないほどの怪力の持ち主だ。
そりゃもう相撲(すもう)取りなど片手で持ち上げてしまうんじゃないかと思うほど。
まともに張り合おうなど考えたくもない。
そんな美桜の軽くDはあるだろう乳は凶器にしかならないだろう。

実際先程軽く三途の川が見えた気がしないわけでもない。
思い出すだけでも恐ろしい・・・。


「はぁぁぁぁ・・・・・・ぶばべば(疲れた)」


ブクブクと頭まですっぽり湯船に浸かると、ガラリとドアが開く音が聞こえた。
音がする方へ顔を上げると、そこには裸体の少女が立っているではないか。


「あら、真守くん入ってたの?」


いやいやいや
入ってたのじゃねぇよッ
脱衣所見たら分かるだろ!!
つかそのお椀(わん)型の乳隠せよ!!!
と言いたいが心の内に閉まっておく。
美桜ならまだしも、この人に逆らってはならない。
今真守の目の前でニコニコと微笑んでいる少女・・・と言うには実年齢が四回りある彼女は真守の母、瞳子である。

彼女は代々受け持つ犬塚道場の当主であり武道の達人。
最初にも言った通りパッと見中学生にしか見えないほど身長が145cmしかないパッチリクリクリお目目の持ち主だ。
本当に彼女が己を産んだ母親なのか疑いたくなる。

つかんなこたどうでもいい。


「母さん、脱衣所に俺の脱ぎ捨てた服があっただろ?よく見てから入ってくれよ・・・」