「・・・・・真守」
真守がいつまでも笑い転げていると、不意にボールを持った修治が(真守は笑っていて気づいていなかったが、その間に修治が取りに行っていた)目の前に立っていた。
「うん?」
「さっきのシュート、まさか本気じゃないよな・・・・・?」
ニタリと笑う修治に真守は首を傾げる。
「あんな女みたいな なよなよしいシュートじゃ、俺には勝てないぞ?」
「あ゛ぁ?」
"女"という言葉に真守は額に青筋を立てた。
そんな真守に修治は再度口元を吊り上げ、ハーフラインまで戻った。
「本気でこいよ、まもちゃん?」
ブチィィィィィィィィィィッ
「上等だゴラ゛ァッ!」
修治の安い挑発にまんまとのっかった真守は、ブチブチと血管が切れる音と共に修治に向かって走り出した。
スタートは真守からなので修治は数歩下がって彼が来るのを待つ。
ここでお気づきの方もいるだろうが、この時点で二人はお互いの守るべき陣地を間違えていた。
まぁそれは後々馬鹿な二人も気づくとして・・・・・

