四時限目はみんな大好き体育だ。

「野郎共ぉ!!勝つぞぉッ!!!」

「「「おぉッ!!!」」」

などと真守率いるメンバーはメラメラと燃えていた。
対して修治率いるメンバーや他チームはあまり乗り気ではなかった。
なにぶん相手はあの犬塚 真守だ。
修治ならまだしも、他の平凡(と言えないものがチラホラいるが)と暮らしてきた者には死ぬ気でかからなければならないのだ。
その理由はゲーム最中に分かるとして・・・


今日の種目はサッカー。
男子は20人しかいないクラスの為、必然的に10対10になるがそれでは面白くない。
そこで4チームに分け、ランダムでゲームを行うことにした。



1試合目は修治チームとロリコン狼谷チーム。
いつもクールで女子ウケのいい修治を勝手にライバル視しているロリコンは、不敵な笑みで彼を見つめた。


「くくくっ獄寺ぁ・・・今日こそはテメェの負けヅラ拝ませてもらうぜぇ」


その姿はまさに悪役にしか見えない。


「御託(ごたく)はいいから始めるぞ・・・」


ピィーーーッと笛の合図で試合は始まった。