だがしかしかし。
そんな真守の自信はすぐに抹消される。
この男、数学教師 須恵(すえど)恭弥によって打ち砕くダークされたのだ。

ポンッと肩を叩かれ真守が振り向くと、須恵(任侠顔)のドアップが。


「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!」


男子高生ならぬ悲鳴を発した直後、真守は須恵に胸ぐらを掴まれ足が地面から離れた。
まったく、この学校の教師は野蛮な大人しかいないんじゃないだろうか。
などと考える余裕など真守には微塵(みじん)もない。
己を腕一本で持ち上げる素敵な笑顔の持ち主は今にもブチギレそうだ。


「HAHAHAワンちゃあん、俺様の小テストでカンニングたぁいい度胸じゃねぇか♡」

「あん♡意地悪しないでセンセぇ(汗」


ブチッと何かが切れる音がしたかと思うと、真守の意識はそこでシャットダウン。