2時限目をすっ飛ばし今は3時限目、つまり魔の数学の小テストである。
周りからカリカリとシャーペンを走らせる音や、問題を解けずに唸る声が聞こえるが真守は余裕だった。

なぜならカンニングペーパーがあるのだから!!!

そもそも数学のカンニングペーパーなど作っても意味があるのか定かではないが、
アホな真守にはカンニングペーパー作ったから大丈夫!!!という自信の方が大きいのだ。
気にしてあげてはいけない、そっと生暖かい目で見守ってほしい。


(くくくっ解ける!解けるぞ俺!!解き方さえ分かりゃお茶の子さいさいだ!!いけるぜヒャッホォイ!!!)


などと顔には出していないつもりだが鼻息が荒い。
ムフゥッとシャーペンを走らせる。