まだまだ距離のある道に真守げんなりと歩みを進めた。
只今の時刻7時33分、別に急がずとも時間はあるが早くこの暑さから逃れたかった。
学校へ向かう通学路は木々がまるでトンネルのように空を覆い日陰を作ってくれる。
だが少しの隙間から溢れる陽射しが容赦なく真守へ突き刺さる。

あ゙ぁ暑い暑い暑い暑い暑い暑いッ!!!!
ちょっと家から30分しか歩いてないのに何だこの暑さは!!!
タイヤがパンクしてなきゃ自転車で来れたのに!!
こんなに暑いならブレザーなんざ来てこなきゃ良かったぜッ


「ほぎょゎッ!!!!」


あまりの暑さに一筋の汗が背中を伝い、その感覚にぞわわっと鳥肌がたつ。

くっそ変な声出た・・・ッ!!!

誰にも聞かれていないかキョロキョロと辺りを見渡した。