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「ただいま」
「お帰り」
家に着き、玄関でローファーを脱ぎ捨ててリビングへ向かう。
キッチンではお母さんがご飯を作っていた。
・・・いい匂い。
おなか空いたなぁ。
そんなことを思いながらソファに座った。
「あのね、絢美」
「え、何」
唐突にお母さんが話し始めたので、私は驚いてお母さんの方を見た。
お母さんはエプロンを外しながら私の方へ来る。
・・・なんだろう?
疑問に思いつつ、お母さんを見つめる。
「お父さん、再婚したんだって」
「え・・・」
お父さんが、再婚・・・?
「会社の後輩の女性だそうよ。昨日、電話があったの」
「・・・なにそれ」
突然の出来事に、ショックで頭が真っ白になる。
そりゃ、いつかは再婚するだろうって分かってた。
分かってた、けど・・・。
でもいざそれを聞くとダメだ。
頭がついて、いかない。
私は固まったまま、お母さんの言葉をただ呆然と聞いていた。

