家からそんなに離れていない公園の前には、前に見かけた姉ちゃんの友達がいた。
「奈津~遅れてごめーん!」
「いいよいいよ~!ていうか、このイケメンだれっ?!」
「ぶっ」
奈津さんって人の言葉に、俺は思わず吹き出した。
いきなりイケメンって・・・。
素直に自分の思ったことが言える人なんだなぁと感じる。
「私のね、弟なの」
「えぇぇぇ?!絢美に弟なんていたの?!」
「まぁ色々あって離れてたの」
「ふーん、そうなんだ。名前は?」
突然話を振られて少し戸惑う。
離れてた理由とか、深く聞かないんだ。
大体の人は聞いてくるものだと思ってたけど、深く聞かないのはこの人なりの気遣いなんだろう。
「如月、慧です」
「へぇ~慧くんかぁ!絢美の友達の奈津っていいます。よろしくね」
「こちらこそ」
「そんなにかしこまらなくていいよ?私のことも奈津って呼んでいいから!」
「いや、さすがにそれは・・・」
「あはは、そうだね。慧くんの好きな呼び方で呼んで」
「じゃあ、奈津さんで」
「は~い」
奈津さんは元気よく返事して手を挙げた。
外見は大人っぽいけど、中身は案外子供っぽいところがあるんだな。
初めて会話してみて奈津さんとはノリが合うと分かった。

