「慧?大丈夫?」
心配そうに俺を見つめる姉ちゃん。
「あぁ姉ちゃん、ごめん。大きい音出して」
「全然いいよ、どうしたの?」
「荷物が落ちてきた」
「そっか、良かった・・・」
俺になんともないと分かって、ほっと安心している。
たかがダンボールくらい、どうってことないっつーの。
相変わらず心配性なんだから、姉ちゃんは。
・・・昔っから変わんない。
俺が黙って姉ちゃんを見つめていると、姉ちゃんも戸惑いながら俺を見つめ返してきた。
あーもう、かわいい!反則!
「なんで笑うのよ」
思わず笑ってしまうと、姉ちゃんがムスっとした。
「ごめんごめん」
その表情もたまらなく可愛い。
気がつくと、無意識のうちに姉ちゃんを抱きしめていた。
「・・・え、ちょっと慧?」
「優しすぎる姉ちゃんが悪い」
「はい?」
自分でも何言ってんだかって思う台詞に、姉ちゃんも訳が分からない様子。
・・・だって、好きすぎて。
俺いつの間に、こんなにシスコンになってたんだろう。
なんだかおかしくて、でも姉ちゃんの細くて柔らかい体に愛しさが増して。
俺は更に抱きしめる力を強くした。
「ちょ・・・離してよ」
「嫌なの?」
「・・・離してってば」
姉ちゃんは抵抗、してんのか・・・?
案外嫌がっていないように思えたから、俺は意地悪く姉ちゃんに囁いた。
「嫌なら離す、嫌じゃないなら離さない」
「・・・っ」
「姉ちゃん、どっち?」

