俺の言葉でやっと姉ちゃんは、俺が慧だと分かったらしい。
相当驚いたみたいで、慌てまくる姉ちゃん。
・・・あ~、もう、可愛い。
って俺、何考えてんだ。
俺の気持ちがバレないよう、そのあと姉ちゃんと他愛のない話をしながら家に帰った。
家に帰った途端、母さんが玄関に走ってきた。
俺を笑顔で歓迎してくれる母さん。
母さんも相変わらず、綺麗なままだ。
姉ちゃんの顔は、美人な母さん譲りだろうか。
「あ、慧の荷物、絢美の隣の部屋に置いてあるからね」
「分かった」
とりあえず、荷物を片付けようかな。
母さんの提案で姉ちゃんも手伝ってくれることになった。
俺は2階の自分の部屋に案内されて入る。
「結構あるね。終わるかな」
「いいよ、俺1人でやるから」
「暇だし手伝うよ?遠慮しないで」
「・・・じゃ、お願いしようかな」
それから2人で静かに荷物の整理をしていたとき、部屋の隅にあるものが見えた。
透明なプラスチックの箱。
そういえば前の彼女との物が色々入っているんだった。
大した思い入れもなかったから、前の家に置いてきたはずなんだけど・・・。
「ご飯できたわよ~」
「分かった、降りる~!」
お母さんの声に、姉ちゃんが返事した。
「慧、降りよ!」
「ん」
まぁあとで収めればいいか。
そう思って俺は姉ちゃんと1階に降り、ご飯を食べた。

