ずっと隠してきた想い。
・・・だって普通、おかしいだろ。
姉を好きになるなんて。
どんなに仲の良いダチにも、言ったことのない秘密。
だから誰も俺の本気で好きな人は知らない。
今まで色んな女子に告白されて、それなりに付き合ってきた。
けど・・・。
どれだけ顔や雰囲気が姉ちゃんに似ていても、所詮は違う人。
すべてが、空っぽの毎日だった。
本気で彼女を愛すことは出来なかったし、そのせいで色んな子を傷つけてしまった。
「一回も好きだって、言ってくれなかったね」
みんな、そう泣いた。
俺はただごめんとしか、謝れなくて。
あんなにたくさんの子を代わりにして傷つかせて、泣かせてしまうくらいなら・・・。
───俺はもう・・・誰とも付き合わない。
密かな決心を胸に、俺は学校に向かった。

