「・・・やっぱり」
中に数枚の折り曲げられたプリクラと、ストラップ。
プリクラには慧と、見知らぬ可愛い女の子が写っていた。
幸せそうに笑う2人の手が繋がれていることで、私は確信した。
この子が慧の、元カノ・・・。
幸せな思い出のはずのプリクラは強く折り曲げられていて、2人が今はもう付き合っていないことを教えてくれた。
・・・どうして慧はこの子と別れたんだろう?
慧から?それともこの子から?
どんな理由で別れたんだろう?
たくさんの疑問が浮かんで、胸の奥がズキズキと痛む。
関係ない私が、どうしてこんなに悲しくなっているんだろう。
・・・どうして今、元彼の顔が浮かんでいるのだろう。
昨日の帰りに、新しい彼女と笑いながら話してた彼。
愛し合う2人が羨ましくて、愛されない自分が悲しくて。
・・・慧はこの子と、愛し合っていたのかな。
プリクラを静かに見つめていると、階段の下から小さく声が聞こえた。
あ、いけない。
慧が上がってくる。
私は急いでプリクラを箱に戻し、慧の部屋をそーっと出た。

