「ごめんごめん!絢美が出たっていうから、てっきり部屋に戻ったのかと」
「ごめんで済まないよ!もう~・・・」
「あっははっ!は~、とんだ災難だったね~あははははっ」
「お母さん、全然反省してないでしょ?!」
「してるしてる!あーははっ、ふぅ~はっはは・・・」
ちらりと横目で慧を見ると、慧もまだ顔が赤いままだった。
あぁもう~!恥ずかしい!
私も未だ顔が赤く火照っている。
笑い終えたお母さんは慧にお風呂に入るよう勧めた。
慧は赤い顔のまま、お風呂場に向かっていった。
「も~母さんのばかぁ~・・・」
「ごーめんって!とりあえず先に髪乾かしておいで」
「・・・うん」
これ以上言っても仕方がないから、お母さんに言われたとおり部屋に戻ってドライヤーで髪を乾かす。
水気をタオルで取りながら、ふと隣の部屋を見た。
そういえば・・・。
今、慧はお風呂に入ってるし・・・。
・・・“さっき”のあれが何なのかを、確かめてもいいかな。
本当はいけないと分かっていながらも好奇心には勝てず、私は慧の部屋に足を踏み入れた。
───キィィ・・・
ドアを開けてすぐそこに、目当てのものがある。
プラスチックの透明な箱・・・。
私はそれをゆっくり開けてみた。

