「何よ絢美、慧に寝顔見られるのが恥ずかしいの~?」
「恥ずかしい、に決まってんじゃん」
「兄弟なんだから気にしないでしょ別に~」
・・・確かに、そうだ。
お母さんに言われて自分に疑問を抱く。
なんで慧に寝顔見られるのが恥ずかしいとか思ってるんだろう。
兄弟なんだからたいして気にしなくても・・・いいはずなのにな。
・・・慧に恥ずかしいところを見せたくない、と。
どうしてそんなこと思ってるんだろう。
「ま、俺は姉ちゃんの寝顔がぶっさいくでも気にしないから」
「ちょっと、それなんか失礼じゃない?」
「いやいや~」
よく分からない感情を、私はとりあえず胸にしまう。
「「ごちそうさまでした」」
そのあとご飯を食べ終わると、慧はすぐに2階に上がっていった。
片付けの続きかな。
私も手伝いに行こう。
そう思って2階に行こうとすると、お母さんが私を引き止めた。
「・・・どしたの?お母さん」
「・・・慧も16歳になったから、1人にしてほしい時間があると思うの」
「え・・・」
「さっきまでああやって楽しそうにしてたけど・・・」
「?」
「お父さんの再婚のこと、結構ショックを受けてるみたいなのよ」
慧が・・・?
あんなに楽しそうに笑うから、気がつかなかった・・・。

