「姉ちゃん俺に気づかずに敬語だしさ~、ほんとうけた」
「ほんと意地悪~もう~!バカ!」
「そこまで言う?」
「相変わらず意地悪なの変わってないんだから」
「そう?俺、結構変わったよ?」
───ドキン・・・。
そう言われて、何故か胸がきゅうっと締め付けられる。
確かに・・・慧はすごく変わった。
実際気づかなかったもん。
背がすごい伸びたし、顔も大人っぽくなってる。
髪も伸びたし、声も前よりは低くなってる。
・・・成長したんだね、慧。
当たり前だけどさ。
不覚にも姉の私が弟にドキッとしてしまった。
いけないいけない。
「姉ちゃんも、変わったね」
「・・・え?」
「すごい綺麗になった」
柔らかく微笑んで、私をまっすぐ見ながら慧が言う。
「・・・綺麗になんか、なってないよ」
「なに、照れてんの?ははっ」
「て、照れてなんかない!何言ってんの!」
「あはっ、かーわい」
そう言って無邪気に笑う慧。
・・・あぁダメだ。
ドキドキしすぎてやばい。
慧は、弟なのに・・・。

