□×駅は、なかなか人が多い。
改札の近くはたくさんの人が行き交っていて、近くにいかないと誰がいるか分からない。
あまり人が多いところは好きじゃないんだよな・・・。
そう思いつつも、改札の近くへ歩み寄った。
慧・・・はどこだ。
やばい、分かんない。
だって全然会っていなかったんだもの。
どこだ、どこにいるんだ・・・。
周りをキョロキョロと見渡していると、ふとある人が目に入った。
・・・朝の男の子だ。
彼は改札の横の壁にもたれかかって、ケータイをいじっている。
誰か待ってるのかな?
・・・彼女、とか?
勇気を出して彼の元に行き、話しかけてみる。
「・・・あ、の」
「・・・あぁ」
「え、っと朝は・・・すみませんでした」
なんて話せばいいのか分からなくて、とりあえず朝の出来事を謝った。
彼は何故か楽しそうに笑って、私を見る。
「全然いいですよ」
・・・やっぱり、すごい綺麗な声だ。

