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「・・・どうしたの、その目」
翌日。
待ち合わせ場所に着くと、奈津が驚いた顔をして私を見た。
「夜遅くまで、ケータイいじりすぎた」
そんな嘘をついて、軽く笑ってみせる。
奈津は納得していないようだったけど、ふぅんとそれ以上は聞いてこなかった。
私も何も言わず、いつものように学校へと歩き出す。
少しの間沈黙が流れる、けど気まずくはない。
奈津は私が困らないように、深くは聞いてこないんだ。
奈津のさりげなくて、温かい優しさ。
「ふふっ」
思わず顔が綻んでしまった。
「なに、急に。びっくりする~」
奈津も同じように笑う。
「べーつに!早く行こっ」
───ドンッ
奈津の手を引いて走り出そうとした途端、誰かとぶつかった。
思いっきりぶつかったため私はその場に転んでしまう。
「いたた・・・すみませ・・・」
とにかく謝らないと、と相手を見上げた。
ぶつかってしまったのは男の子だったみたい。
すらっと背が高くて、細いのにしっかりとした体つき。
綺麗に整った顔は、少しあどけなさが残ってて・・・。
「・・・あれ?」
なんだろう・・・この感じ。
すごく、懐かしい感じがする・・・。

