突然リビングからお母さんの怒鳴り声が聞こえた。
私は驚いて、ベッドから起き上がる。
・・・なんだろう。
滅多に声を張り上げないお母さんが、大きな声で怒鳴っている。
私はゆっくりと音を立てないようにリビングへ向かった。
「・・・あなたのせいじゃない!全部!!」
お母さんは誰かと電話をしていた。
受話器から、相手の声が聞こえる。
相手も相当な声量で話しているんだ。
私は耳を澄まして会話を聞いた。
『全部、俺のせいにするのか』
「そうじゃない!私が悪いとでも思ってるの?!」
『・・・』
「なんとか言いなさいよ!」
『・・・お前にも悪い所はあったはずだ。でなければ離婚なんか・・・しなかった!』
「っ、」
そこまでの会話を聞いていて、私は相手が誰なのかがすぐに分かった。
・・・お父さんだ。

