彼のスイーツに一目惚れ

他の人たちは活動をしていた。
そして私も.…

その10分後

「先生出来上がりました。」
彼のスイーツができたそうだ。
他の女子は一斉に彼の方へ行った。
すごく盛り上がっている。そして私も彼のスイーツを見に行った。
私は彼のスイーツにすごく驚いた。
なんと彼のケーキは、チーズケーキではない。チョコ細工が盛りつけされて
いるショートケーキだった。
しかもゴージャス。
スイーツの成績が一番の私もびっくりした。彼は私よりも絶対腕が上だ。
私は初めてスイーツ作りにスゴくあつくなった。彼より腕が下なのが悔しい。しかし…
「さーっ渡部君のスイーツ試食しよー!!」
「見た目も完璧だし絶対美味しいよ!」 
っと言って、みんなは一口ずつケーキをとって食べた。

「櫻もこっち来て食べなよ。」
っと誘われた。
「うん…」
そしてさじで一口すくって口に入れた。その味は……

「!!!!!!!!! この味は……」
その味は昔食べた母のケーキだった。

「なんだ?俺のケーキに文句でも?」
っと渡部君が睨んできた。

「あっいや、このケーキ昔食べたお母さんのケーキの味と一緒だなと思って。」

「ふーん。お前の母さんの名前は?」

「えっと、柳沢 春奈(やなざわはるな)でもどうして。」
私は疑問に思った。

「あっいや、お前の母さんパティシエだろ?俺昔スイーツ教室で、柳沢先生にスイーツ習ってたんだ。それがお前の母さんだなんてな。まぁ味がおんなじのも無理ねぇな。」
なんだか嬉しかった。彼にこんなふうに言われるとドキドキした。
あれ?なんだろうこの気持ち…
胸の奥でドクドクと心臓の鼓動が高鳴っている。
(なになに?わけわかんない。でも胸がズキズキする。もしかしてこれが……
これが初恋!?)
私は生まれて初めて初恋というものをした。