彼のスイーツに一目惚れ

    放課後のこと…。
私は家庭科部に所属していた。
料理専門に作る人、スイーツ専門に作る人と別れて部活をしている。
私はスイーツ専門の方だ。料理開始。
    
     とその時…。
ガラガラッ
「すみませんこの部に入部したいんですけど。」
と言って入ってきたのは、朝の転入生だった。

 (男子…。)
そう、この部には女子しかいない。だから男子が入ることは珍しい。
でも先生は.…

「まぁ素敵。男子が家庭科部に
入ってくれるなんて。」
と歓迎した。

「この部に男子いないんですか!?」
転入生はびっくりしていた。

(当たり前じゃん。料理なんて、男子がするはず無いじゃん。)
と私は心の中で思っていた。

そして先生が入部許可を得た。

「渡部君は料理専門と、スイーツ専門どっちにする?」
先生が質問した。

すると渡部君は即答で…
「スイーツ専門で…」
と言った。


(スイーツ… 私と一緒じゃん。
まぁどうせこの中で一番成績が悪いはずよ。)
と心の中で思った。

そして先生も…
「じゃあ早速だけど、スイーツ作ってもらえないかな?」

「はい。」
さて彼のスイーツはどんなのだろう。お手並み拝見だ。
(どうせ簡単なチーズケーキとかしか作れないでしょ。)
と思っていた。

しかし彼の作るスイーツはすごかった。