部屋中に響く小さなあげき声。
2つの体から漏れる吐息の音。

「…ンあぁッ……ひあァンっ…」
「千夏…その声、すんげー色っぽくて最高…」
「だっ…だってぇ…ひゃンっ…涼太のせいでしょぉ…」

涼太はあたしの唇に甘くて深いキスをして、あたしの体で行為を行う。
とても汚れたことのように感じたけど、とても幸せだった。

有栖川千夏、17歳

ある時は「孤独」という一色に染められていて
ある時は「幸せ」という一色に染められていて…

何もかも分かってるつもりだった
何もかも分かってたはずだった
でも本当は知らなかった 知ってるフリしてただけだったの…

あたしの今までの人生…とても辛かったけど、とても幸せだった。
だから後悔は絶対にしていない。