春、真新しい制服に身を包んだ私、
春野 芽依(はるの めい)は家を出た。

今日から私が通う高校は少し山っぽくなっている高いところにある。
そのためか学力は中の上くらいなのに私の中学から受験した人は少なかった。
ある意味、同じ中学の人が少ないというのも魅力のひとつだと私は感じている。
ただ部活動があまり活動的ではないことで有名なんだけど・・・
そんなことよりも今から待っている入学式に胸が踊る。

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入学式が終わった後私はクラスを見渡した。

やっぱり知ってる人はいない…か。
全員クラス分けられちゃったのかな。

などと思っていると後ろから不意に声をかけられた。
「よう!」

振り向くとそこには私より頭ひとつぶんくらい違う男の子が立っていた。

「だ…れ?」