BBB ~ 変人たちの集まり ~ ②


「悠真があれを造って…

一度自分で試しに使ってみたんだよ…


それでね…

あれを嗅いだ人は…


その香水をつけた人のことを好きになってしまうんだよ…


俺もいつの間にか嗅いじゃってさ…

目が覚めたときは、悠真に…


あぁー!

もう、思い出したくない!


それ以来…

あれは使わないようにしていたんだ。


なのに…

悠真のヤツ…まだ捨ててなかったのかよ…」


結城さんは、本当に思い出したくないのか…

頭を抱えて僕たちに話してきた。


「お、おい…

それが本当なら…


今の七瀬は、危ないってことか…?」


「そうなるね……」


こ、怖い…

あの誰にも惚れない結城さんが…


嗅いだだけで、好きになってしまうなんて…


「あれ?悠真は…?」


「お前、わざと七瀬のとこに置いて行ったんじゃないのか…?」


そうだよ…!

水無月さんが!


「わ、わざとじゃないよ!

南さんたちに危険がないように避難させるのに必死だったから…


悠真のこと忘れていたよぉ…!」


そうだったのか…

僕もてっきり、わざとだと思っていた…