~ 暁 視点 ~
「ここまで離れれば大丈夫だろ…
まさか、悠真のヤツ…
まだ、あれを処分してなかったなんて…」
「お、おい…!結城!
どういうことだよ!?
なんで、俺らを事務所から…
いや、七瀬から引き剥がしたんだよ…!?」
意味が分からないって顔をしている南さんは、複雑な顔をしている結城さんに向かって言っていた。
「……………悠真が前に、あの香水を発明したんだよ…」
「えっ…!? あれって…
水無月さんの発明品だったんですか…!?」
普通の香水に見えたけど…
「あっ、そっか…
あのとき、暁くん仕事でいなかったから分からないんだね…
あれは、悠真の発明品で…
すごくヤバイものなんだ…」
「だから!どうヤバイんだよ!」
南さんは、はっきり言わない結城さんに苛立っていた。



