私は、引き出しをそのまま閉めようとしたら…


「………ん?

あっ、これ…香水じゃん…」


発明品の中に可愛い形の小瓶が置いてあり…

私は手にとって匂いを嗅いだ。


「………うん、結構この匂い好きかも…」


香水は、甘い匂いだった。


水無月のヤツ…

香水なんてつけてたんだ…


ん?でも、水無月つけてる感じしなかったけどな…


水無月から、この香水の匂いはしていない。


「使わないなら、もらっちゃおっと~!」


私は、香水を手に持ったまま引き出しを閉めた。


「弥生さ~ん。ただいま~!」


あっ、翔ちゃんだ!


翔ちゃんが帰ってきて、大きな声を出して私の名前を呼んでいた。


「そうだ、これ…!」


私は、水無月から盗った香水をつけて…

翔ちゃんのもとに向かった。