「南さん!大丈夫!? 君も怪我してない!?」 結城は、男を押したときの鋭い目ではなく… いつもの顔に戻っていた。 「あぁ、大丈夫だ…」 「ぼ、僕も大丈夫です…」 「それならいいけど… 何かあったら、すぐに言ってね?」 怖い… 結城って、こんなに怖いヤツだったんだな… いつも、へらへらして笑っていたから気づかなかった。 「ゆ、優ちゃん…」 ご主人様たちは、俺たちが怖くなったのか… 肩を震わせていた。 うわぁ… やっちまったな、これ… そう思ったら…